コーヒーの特徴と淹れ方

モカマタリの特徴や等級、美味しい飲み方を解説!おすすめコーヒーも紹介

モカマタリの特徴や等級、美味しい飲み方を解説!おすすめコーヒーも紹介

モカマタリは焙煎度合いで味が大きく変わり、個性的な味わいを楽しめることが魅力のコーヒーです。

豊かな酸味と香り、深みのあるコクを持ち、世界中のコーヒー愛好家から支持されています。

この記事では、そんなモカマタリの特徴や美味しい飲み方について解説します。

おすすめのモカマタリも記事後半で紹介しているので参考にしてください。

この記事を書いた人

マツ

マツ

編集部ライター

365日欠かさずコーヒーを飲んで過ごす編集部ライター。

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モカマタリとは

コーヒー豆

モカマタリはイエメンで生産されたアラビカコーヒー豆のこと。

モカの名前の由来は、イエメンの小さな港町「モカ」からコーヒーが輸出されていたことが始まりです。

イエメン産のコーヒー豆と一緒にエチオピア産のものも一緒に輸出されていたため、これらを総称してモカと呼ぶようになりました。

モカは収穫地域によって名前が異なり、「モカ+地名」で呼ばれることが多いです。

モカマタリはイエメンのバニーマタル地区で生産されていて、バニーマタルの「マタル」が「マタリ」に変わったことによって付けられた名前だと言われています。

全日本コーヒー公正取引協議会の表示規則では、イエメン産のアラビカコーヒー豆をモカマタリとすると決められています。

出典:https://www.ajcft.org/agreement/180521_agreement_pdf_b.pdf

[関連]アラビカ種のコーヒー豆の特徴と品種について解説します。

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イエメンで栽培しているコーヒー豆

モカマタリは、バニーマタル地区の標高1,000m~3,000mもある山岳地帯の急斜面で生産。

年間を通して昼夜の寒暖差が激しく、豊富な降水量と肥沃な土壌といったコーヒー栽培に適した条件が揃っています。

こうした環境が整っているからこそ、独特なモカ風味と豊かな酸味を持つ良質なコーヒー豆が生み出されるということですね。

モカマタリは収穫できる生豆の量が少なく輸入制限されているため、イエメンコーヒーの中でも高値で取引されます。

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農民が自分の畑で栽培・収穫している

イエメンには大農園はなく農民個人の畑でコーヒー栽培をしていて、すべて手作業で行われています。

これは先祖伝来の土地を他人に売らずに守り続け、農法を受け継いでコーヒー生産をしているため。

畑の一部でコーヒー、残りの畑で野菜などを栽培して自給自足で生活しています。

完熟したコーヒーチェリーは手積みで収穫し、自分の家の屋根で10〜15日間ほど乾燥させた後、石臼で脱穀して袋詰めにして保管されます。

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モカマタリの特徴と味

コーヒーノキ

イエメンで生産されたモカマタリは、独特な風味で人々を魅了する歴史あるコーヒーです。

「コーヒーの貴婦人」と表現されるモカマタリの特徴や味について紹介します。

コーヒー豆の品質にバラつきがある

コーヒー豆

コーヒー豆の精選方法は生産地によって異なりますが、イエメン産のモカマタリはナチュラル精製(非水洗式)で行われています。

非水洗式は果実のまま乾燥させる方法で、果肉を付けた状態が長く続くことにより、独特の味わいと香りのあるコーヒーに仕上げられることが特徴。

一方でシンプルな工程であるため精製度が低く、欠点豆が混ざりやすいというデメリットがあります。

モカマタリの最高ランクである「No.9」規格でも3割程度は欠点豆が含まれていると言われているため、焙煎前にはハンドピックしたほうがいい場合もあるでしょう。

[関連]コーヒーの欠点豆とは?種類や取り除くポイントについて解説

フルーティーな強い酸味とコクが魅力

フルーツ

モカマタリは「熟したフルーツのような香り、ワインのような香り」と例えられるほど強い酸味があり、コーヒーに酸味を求める人にはピッタリ。

また、深いコクを感じられるので、コーヒー感もしっかり味わえます。

後味は爽やかで、華やかな香りを感じられる気品溢れるコーヒーです。

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味の変化を楽しめる

ハンドドリップ

モカマタリに限った話ではありませんが、コーヒーは焙煎度合いによって自分好みの味に調整して楽しめることが魅力のひとつ。

モカマタリの場合、浅煎りにすると酸味やフルーティーさがより増していき、深煎りにするとワインのような香りと上品なコクが際立ちます。

ただし、モカマタリには欠点豆が含まれていることが多く、混ざっていることで風味に影響が出ることも。

雑味のないモカマタリを味わうためには、少なくとも欠点豆を取り除くためのハンドピックは必要不可欠でしょう。

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モカマタリの等級・グレード

  • アールマッカ(最高品質)
  • No.9
  • No.8
  • No.7
  • No.6

モカマタリは、コーヒー豆のサイズや欠点豆の混入率によって等級分けされていて、数字が大きいほど高品質のコーヒー豆となっています。

ただし等級分けの明確な基準がないため、どの等級でも欠点豆は少なからず含まれます。

この点は、モカマタリが原始的な方法で精製していることも理由だと言えるでしょう。

日本には主に高品質の「No.9」が取り扱われていますが、ほかの生産国のコーヒー豆と比べるとやはり欠点豆の混入は多めです。

[関連]コーヒー豆の等級(グレード)を生産国別に詳しく解説!

モカマタリがまずいと言われる原因

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コーヒーノキの種子であるコーヒーチェリーは、乾燥させる際に専用の乾燥場を利用します。

乾燥工程はコーヒーの品質に大きく影響するわけですが、モカマタリは専用の乾燥場ではなく、生産者の自宅屋根にコーヒーチェリーを広げて乾燥させます。

この方法はコーヒーチェリーが重なって発酵やカビが発生するため、欠点豆が多くなるのです。

日本では欠点豆を取り除いて販売されることが多いですが、それでもわずかに残ってしまうのが実情。

モカマタリがまずいと言われるのは、こういった理由があるからなんですね。

欠点豆が目立つようであれば、ハンドピックで取り除いてから飲むのがいいかもしれません。

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モカマタリと他のモカの違い

コーヒー豆

モカと呼ばれるコーヒーはイエメン産とエチオピア産の2種類に分類されます。

ここでは、エチオピア産のモカハラーとモカシダモ、モカアビシニア、モカイルガチェフェの特徴について解説します。

モカハラーの特徴

モカハラーはエチオピア東部の都市、ハラール地方の標高2,000mの山岳地帯で栽培されているコーヒーです。

標高の高さ、火山灰土壌、良好な日当たりなどコーヒーを栽培する環境に恵まれています。

さらに、日中の寒暖差が激しいことからコーヒー豆の旨味が増すこともポイント。

独特のモカの香りや程よい甘み、芳醇な苦味を楽しめますよ。

浅煎りにすることでブルーベリーのような風味を感じられることも特徴です。

モカシダモの特徴

モカシダモは、エチオピア南部に位置するシダモ地方の標高2,000m以上の高地で栽培されるコーヒーです。

モカハラーと同様に、標高の高さや火山灰土壌などコーヒー栽培に適した条件が揃っています。

やさしい酸味と甘く芳醇な香りが特徴。苦味は少なくまろやかな味わいを感じることができるでしょう。

モカアビシニアの特徴

エチオピアのゲディオ地区のビロヤ村で栽培されるモカアビシニア。

標高1,900m~2,100mの豊かな土壌で育て上げられたコーヒーで、華やかな香りと果実のような甘味と酸味があり、爽やかな後味を残してくれます。

モカイルガチェフェの特徴

モカイルガチェフェは、エチオピア南部にあるシダモ地方のイルガチェフェ地区で栽培されているコーヒーのこと。

2,000mを超える標高で年間降水量も多く、肥沃な黒土、昼夜の寒暖さが大きいなど、コーヒー栽培には最適です。

花のような香りで苦味がなくトロピカルな酸味を感じられ、後味はほのかな甘味があります。

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モカマタリの美味しい飲み方

モカマタリは焙煎度合いによって香りや味、酸味や苦味の変化を楽しむことができます。

ここでは、モカマタリを美味しく飲むためのポイントや方法を紹介します。

挽く前にハンドピックで欠点豆を取り除く

生豆をハンドピック

モカマタリは他の産地のコーヒー豆と比べると品質がバラバラのため、挽く前にハンドピックで欠点豆を取り除くことをおすすめします。

これは品質管理が雑だからというわけではありません。

モカマタリの栽培地域は原始的な方法で生産されているため、どうしても欠点豆が混ざってしまうのです。

これにより煎りムラができたり、香りや味が大きく衰える可能性もあるため、挽く前に欠点豆の有無を確認しましょう。

酸味を求めるなら浅煎り、強い苦味を求めるなら深煎り

モカマタリは浅煎りでも深煎りでも、上品な味わいと香りをしっかりと堪能できます。

フルーティーで爽やかな酸味を楽しみたいのであれば浅煎り、モカ香と深いコクや苦味を楽しみたいのであれば深煎りで焙煎するのがおすすめ。

中煎りのハイローストからシティローストなら苦味は控えめで、モカマタリの独特な香りと酸味を引き出せます。

生豆で購入しておけば自分の気分や好みに合わせて焙煎することが可能ですよ。

[関連]浅煎りコーヒーのおすすめランキング!

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モカマタリのおすすめ3選

モカマタリについてお伝えしてきましたが、最後におすすめのモカマタリを3つ厳選してご紹介します。

モカマタリは、収穫量が少ないことに加えて輸入制限されていることから在庫切れの激しい銘柄です。

入荷していたら早めに購入することをおすすめします!

カルディ モカマタリ

カルディ
モカマタリ
参考価格 1,998円

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ブラックでも美味しく飲める

カルディのモカマタリはひとつの産地から収穫されたストレートコーヒーで、「豆、粗挽き、中挽き、細挽き、極細挽き」から選べます。

焙煎は浅めで、やさしい甘さとコク、芳醇な香りが特徴。酸味と苦味をバランス良く楽しむことができ、ブラックでも美味しく飲めます。

普段とは一味違った味と香りを楽しみたい!という人におすすめのコーヒーです。

レビュー

酸味
苦味
甘み
香り
コク
コスパ

▼商品情報

内容量

200g

産地

イエメン

焙煎

浅煎り

土居珈琲 モカマタリNo.9

土居珈琲
モカマタリNo.9
参考価格 3,354円

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苦味と酸味とコクのバランスが整ったコーヒー

土居珈琲のモカマタリは、高品質「No.9」規格のものを用意。コーヒー豆を仕入れてからハンドピックを行い、雑味の原因となる欠点豆を取り除いているため、欠点豆はほぼ混入していません。

焙煎度合いは苦味と酸味、コクのバランスがちょうど良いシティーロースト。

注文が入ってから生豆を焙煎するため、焙煎したてのモカマタリを楽しむことができますよ。

品のある苦味とフルーティーな香りを感じられ、酸味が少ないことから酸味が苦手な人におすすめしたいコーヒーです。

レビュー

酸味
苦味
甘み
香り
コク
コスパ

▼商品情報

内容量

200g

産地

イエメン

焙煎

中煎り

品種

-

bears coffee モカマタリNo.9

bears coffee
モカマタリNo.9
参考価格 2,060円

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浅煎りでマイルドな仕上がり

bears coffeeのモカマタリは、コーヒー豆の受注後にハンドピックされた豆を焙煎士が煎りあげるため、鮮度を保った状態で届けられます。

味を損なうことなくコーヒーを楽しめることがポイント。

甘酸っぱく優雅な香りとモカ独特の酸味、甘く澄んだ爽やかな後味が特徴のコーヒーで、特に女性から人気を集めています。

モカマタリの酸味を存分に味わいたい人にピッタリです。

レビュー

酸味
苦味
甘み
香り
コク
コスパ

▼商品情報

内容量

300g

産地

イエメン

焙煎

独自焙煎

モカマタリを飲んで味の変化を楽しもう!

ホットコーヒー

イエメン産のモカコーヒー「モカマタリ」は、豊かな酸味と独特な香り、コクを兼ね備えたコーヒーです。

モカマタリは原始的な方法で精製されていることから欠点豆が多いですが、日本では品質の高いNo.9規格のものが多く販売されています。

ちょっと違った風味のコーヒーを試してみたいという人は、この機会にぜひ一度味わってみてください。

一口飲めば不思議な魅力に引き込まれるかもしれませんよ!

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この記事を書いた人

マツ

マツ

編集部ライター

高校生のときに自販機で買った甘ったるいアメリカンコーヒーを飲んで、コーヒーの魅力に取り憑かれた編集部ライター。毎日欠かさず飲むほどコーヒー好きで、おそらく社会人になってコーヒーを飲まなかった日はほぼありません。まだ味わったことのないコーヒーを探し求めて、色々なお店に足を運んでいます。

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